zookのチューン・メカニズム



目次
1。エアクリーナー変更
2。外装関係
3。ハンドル折畳み
4。バーハン化(自転車パーツ流用)
5。ノーマルの駆動系
6。足回り
7。AF05Eエンジンの系譜
8。エンジンスワップ
9.シートの加工
10。フロントバスケットとリアキャリアの自作

1。エアクリーナーの変更


▲モンキー用の純正エアフィルター。

パワーフィルターとほぼ同じ大きさのモンキー用の純正エアフィルター。
駆動系の撮影をするために取り付けてみた。
モンキーとzookはキャブの口径とMJの番手が同じなのでぽん付け出来る。
しかし、公道で使用するならばキャブとフィルターのコネクティングチューブを
zook用を装着しなければならない。
サスペンションが沈み込んだ際にボディと干渉してしまうからである。
ボディに切れ込みを入れるなら話は別だが。。。

2。外装

2-1.劣化の回復
ZOOKも生産されてから10年以上経っているので、外装が白く劣化し始めた。
塗装するのも一つの手だが、火であぶるという手段を採ってみた。
準備するのはキャンプ用のカセットボンベトーチである。
トーチの火を絞って、炎の筆で塗るような感じで白く劣化しているところを
さっと軽くあぶる。軽くあぶらないと燃えてしまうので注意!


▲火であぶったところとそうでないところ

ヘッドライトカバー部とセンターコンソールは火であぶったところ。
両者のコントラストが違うがそれは画像が悪く、実際は差は感じられない。
本体が白くまだらになっているのとくらべると非常に綺麗になっている。
火であぶる前には
1)洗車しておくこと
2)水気は残さないこと
に注意されたし。
くれぐれも火傷には注意してね(o^∇^o)ノ


mackn式ZOOK純正外装修復術
       トーチであぶる方法はメジャーですが、自分は別の方法で行いました。
       ちなみにこの方法が可能なのは、アーマオールなどで多少でも変化するモノのみです。
       また、白ボディーが一番綺麗になります
       ボディーでストレスの掛かるテール先端付近やFステップ固定ボルトの横付近は修復しづらいです。
       <必要なもの>

  です。
       メラニンスポンジは粗悪品もあるので注意しましょう。
       自分が使っているのは「激落ちスポンジ」というものです。

       <やり方>
  スチール用を水を使わず全てアーマオールを使います。
       最初に歯ブラシなどでステップの凸部分を全て清掃します。>これもアーマオール。
       それから、スチール用でゴシゴシ擦ります。
       綺麗にふき取り、新たにアーマオールを吹きます。>乾かします。
       コツは綺麗なアーマオールを吸い込ませる事です。
       何回も繰り返してください。>状態に合わせて。
       そして、更に普通のメラニンスポンジで同様に仕上げてくださいね!
       なかなか落ちない時は、スチール用にピカールを付けて擦ってみてくださいね!
       これでかなり綺麗になりますよ!

mackn式外装の修正術
  ステップの辺りが割れているのですが、ZOOKのプラスチックって
       FRPのように補修は出切るのでしょうか?
       結構柔らかいプラスッチックのようなので、あまり硬い物で補修すると
       割れてしまいそうなのですが。
  PPの板(他車両の破片で良いです)を用意してくださいね!
       まず、裏からホットボンド を使って接着します。
 (ホームセンターに売ってます。スティックを溶かし接着するやつです)
      それからホットボンドをたっぷり塗ったPPの板を当て板してください。
       更に上からホットボンドで包んでくださいね!
       しっかり脱脂してから行うのは当然ですよ!
       自分はこの方法で全然取れなかったですよ!
 
 

2-2.カウル脱着簡易化

ZOOKの外装を外すにはテールランプ類、ヘッドライトを外しシートを引き抜き…
と非常に手間が掛かる。
そこでカウルを加工し脱着の簡易化に成功したともさんの例を紹介する。


▲横から見たところ

遠目にはどのように加工したか全く判らない。
近寄ってみるとフロントはこのようになってます。
クイックファスナーを利用して脱着の簡易化を図っています。


▲フロントはこの様にカットし、プラスチックで裏打ち(白い部分)
 (裏打ちしたプラスチックに色を付けていません)

ナンバー部分も後方へカウルをカットし、ナンバープレート用ステーを付けて
袋ナットで取りつけるようになっています。
これでナンバー取りつけボルト2本、ステップ部ボルト4本、
クイックファスナー4箇所を取り外せばカウルが抜けるそうです。


▲後部の加工の様子
 

2-3.ステップの改造
DJ−1RR用のステップを取りつけてみました。
ステップ後方一杯に足を置く私には良好です。
小加工にて取りつけできますし、800円弱でワンセット換えます。
貧乏チューンですが如何でしょうか?(byともさん)
2-4.メーターの改造
バーハン化に向けて作業と言うか配線とかメーターの引き回しの確認していたら、
用意していた社外品のメーターを落としてしまいまして・・・。
トリプメーターのツマミを折ってしまったので、純正パネルにはめてみました。
サイズがピッタンコで、そのまま走ってもズレなさそうです。
まぁ、ちゃんと使うのであれば金具で後ろから固定すべきでしょうね。
欠点は140キロまであるので使わない領域が多すぎ・・・。
レポート:(・x・)ぽり 

▲ ぼりさんのメーター加工例
 

モンキーのメーターを付けました。
右上は当分残すサイクルコンピュータ。中央は仮のオイルランプです。
普通の電球で0,2A流れる物です。
此処は 一度サイクルコンピュータをつけた大穴があり、
立っていて上からは見難かったので右上に移動したのです。
今回φ30のゴムグロメットで蓋をして、その中に 奥行きの長いランプを入れて
いるので寝ています。見難い!短いランプを入手したら、此処に残すか? 
此処は穴無しグロメットに戻し別の場所に付けるか?再考。
レポート:JA5YJQ

メーターが変わるとガラッとイメージが変わりますね!(@o<)
すごくレーシーな感じがしますね(^.^)


▲ JA5YJQさんのメーター加工例
 

 
2-5.カウルの改造          レポート:(・x・)ぽり
私のzookは、DIOのフロントが入っているため、購入時よりカウルに切れ込みが
入っていて格好悪い。
そこで、何でもいいからフェンダー入れちゃえと言う事で、たまたま見かけたKSRの
フェンダーが入るかな?と適当に注文。

前半分はほぼ無加工ですが、後ろは残っている純正フェンダーに干渉するので切り取り加工。
まぁ、少なくとも純正のカウルの切れ端がパタパタしてるよりはずっとマシですね。
ところで、なにげにKSR用を注文しましたが、カワサキはホンダより納期が悪い事を
すっかり失念して注文してしまいました。
まぁ、ついたから良いんですけど(^^;)
フェンダーが2000円くらいで、ネジが120円くらいかかったかな?。
フェンダーの素材は万能ハサミでチョキチョキ切れます。
2-6.スカチューン          
イメージはキックボードです。レポート:のり

3。ハンドル折畳み

ZOOKのハンドルはライトカバー内のステムロックナットを外せば折り畳めるのだが
その他の例として自転車の折り畳みハンドルを流用した例を紹介する。
加工の際、強度が心配であるが責任は個人持ちということで。。。

   
▲ハンドルポスト中央部で折畳む仕様
 
 


 
▲ハンドルポスト根元で折畳む仕様(mitsubisiさん)
 
 
 

4。バーハン化(自転車パーツ流用)

かなりスパルタんなZOOKに仕上がる。

▲ともさんのZOOK

4-1。アヘッドを加工する方法

バーハン化の仕方は何通りかあるが、ともさんの方法を紹介する。

ステム:チャリンコ用ステム(アヘッド)
パイプ溶接のようなのではなくブロックを切削加工したようなものを購入。
ステムをズークの32mmに拡大加工(ボーリング)するついでに、バイク用22.2φ
ハンドルバー用のカラーを製作依頼。
ただ肉厚は十分とまでは行かないので、ステアリングのオフセット量を減らす方向に
オフセットボーリング。
当初、回り止めに横からタップを切ろうと考えていたが、とりあえず回らないようなの
で様子見中。
ステムシャフトには配線用穴開け加工も実施している。

ハンドルバー:
バイク用の22.2φを購入。 取り付けたものの、ハンドル幅が広すぎジョーカースタイ
ルになってしまったため、
チャリンコ用ハンドルバーを再度購入。カラー無で取り付け。NSR50用バーエンドキャッ
プがピッタリ!

スロットル:
純正を使用したくなかったので、今は亡きファーストバイクのCRM250用を流用してみる。
超ハイスロになるかと思いきや、それ程でもなかった。
しかしケーブルハウジングが長過ぎ、キャブ側で強引に寸法詰める。

メインキー:
新設のスイッチボックスの配線図と格闘しながら加工。
ライトのハイロウスイッチを使用しようと考えていたが、下記の様なアドバイスをいた
だき断念。
そこでライトのON/OFFをメインスイッチのON/OFFに使用した。
ポジションONでON、ライトON/OFFでOFFとなる。
この配線によりパッシングスイッチは殺すことに・・・。
スイッチボックスに入れられる配線量の限界です!

ライトについて:
ライトのハイロウをロウ固定にして、オンオフにしようと思っていたが、
オフでレジスターを入れないとストップランプの明るさ、ウィンカーの点滅速度
が変わってしまうので常時点灯式のハイロウスイッチにしたほうが無難そうです。

集合スイッチ(左ハンドルスイッチ):
社外品のモンキーゴリラ用を使用。
最大の難関はウィンカースイッチが1系統であるため、2系統用に加工すること。
ZOOKはバッテリーレスなのでウィンカーの前後を交互に点灯させる事で点灯できるよう
になっている。
従ってウィンカースイッチは前用と後用の2系統となっているため、スイッチボックス
の基盤を加工して2系統とした。
レバーは純正を使用したくなかったので、左右共汎用(モンキー/ゴリラ用!?)のレバー
を購入したが、
タイコまでのケーブルの距離、ケーブルハウジングの太さは微妙に合わない。
また左はクラッチ用なのでブレーキランプの配線無。

スピードメーター:
ノーマルのスピードメーターを取り外したことにより、オイルランプが無くなってしまう。
このためランプ付のメーターを探して購入する。
ニュートラルランプをオイルランプに、ウインカー、ハイビームはそのまま結線させた。
しかし、ランプ付メーターは190キロスケールしか見当たらず、1/4しか使用していない。(T.T)
メーターワイヤーが長すぎるのが現在の問題点。モトコ用を加工してみる予定。

 
▲ともさんのZOOK ハンドル回り

ハーネス:
チャリンコ用アヘッドを止めた下に配線用の穴を開けました。
このパイプって凄い粘る材質で加工しにくかったです。
雨対策ですが、私は雨天未使用ですのであまり考えていません。
パイプの上に開く穴には硬質のスポンジをカットして詰め込んでいます。
ここから雨は入ってこないと思います。

▲ステム周りのハーネスの処理
 

4-2。自転車用パーツの加工無しで装着する方法

アヘッドは加工せずになんとかボルトオン出来ないか検討した結果、
shampooさんから方法を教わりました。

まず、ズークのステムをカットしてそこにMTBのステムを取り付けるための部品、
シュレッドレスコンバーター」というものを使います。
これはステム径25.4mmのものに28.6mmのMTB用のアヘッドが付けられるようにするものです。
しかし、ZOOKステム内径27.1mm。MTB用のステム外径は25.4mm。
その差、1.7mm。どうやって隙間を埋めるか?
shampooさんのアイデアなんですが、ここはシートダウンサイザーなるものを使用します。
カラーというかアダプターみたいなものです。
本来はシートの支柱とフレームの隙間を調整するものですがステム周りの
隙間を塞ぐために使用します。
ニトロのダウンサイザーSP254のサイズ27.0を使えばうまくいくはず…
差の0.1mmはシュレッドレスコンバーターのアンカーが固定してくれるでしょう。

ネット通販で頼んでいた部品が入荷しました。


右側がシュレッドレスコンバーターで、
当初はNITTOのMTコラムMTC-02を予定していましたが
価格の安かったプロファイルデザイン社製のものにしました。
メリケンの会社ですがパッケージにはしっかりと
メイドインチャイナって書いてあります。
左側がニトロのダウンサイザーSP254のサイズ27.0。
カラーというかアダプターみたいなものです。

部品が揃ったのでハンドルの加工をする事にしました。
まずZOOKのハンドルと取り付けるMTBのハンドルの比較です。

▲上がMTB用、下がZOOK用ハンドル

ハンドルポジションがノーマルとそんなに変わらないようにするため
カットする位置を決めます。
ハンドルの接続部に補強板が溶接してありますが
その下からカットする事にしました。
カットには高速切断機(ホームセンターで5000円でゲットした)を使用しました。
この機械はCRM50をラージホイール化した時スイングアームの延長加工で使ったきりでしたので
久しぶりの出番でした。
ディスクグラインダーの親分ですが、45度まで角度を決めてすっぱりと切断する事ができます。
ディスクグラインダーで切断しても良いのですが、
なるべく切り口を水平にしたかったのでこの機械を使用しました。

 
▲高速切断機にセットし、すっぱりと切ったZOOKハンドル

 
さて、準備が出来たところで組み立てに入ります。
用意するものはMTB用ハンドル(ダウンヒル用を使用しました)、
アヘッド(中央の黒い部品。ノーマルポジションに近付けるため突き出し量は少なめの40mmを使用)、
その左から、シュレッドレスコンバーター、シートステムダウンサイザー、六角レンチ(6mm)です。
アヘッドの右側がハンドル部をカットしたZOOKのステムです。


▲組み立てに使った道具と部品


▲ZOOKステムにシートダウンサイザーを付けたところ
 

さて、このハンドル強度とデザインも考えてダウンヒル用を選んだのですが
ハンドルの幅が広過ぎです。
長い部分はカットして使います。
オフロードバイクのハンドル交換ではこの手の加工は良くやってるので
そんなに難しくはなかったです。
ストレート部の長さを、スイッチ類、グリップなどが付く余裕を
残してカットします。
バイク用部品が入荷してから微調整はしますが、今回2cmずつかっとしました。
それでもZOOKのハンドル幅より広いです。


▲ハンドルを切り詰める
 

両端を切り詰めたハンドルをアヘッドに取付けます。
ボルトは6mmのキャップボルトでした。
組み立て後、角度の微調整は再度必要なので滅茶苦茶硬く締め付けてはいけません。
次にアヘッドにシュレッドレスコンバーターを取付けます。
アヘッドのボルトを絞めて固定します。
ここはしっかり絞めて下さいね。
次に、ステムにダウンサイザーをセットし、
最後にアヘッドをセットしたコンバーターをステムに取付けます。


▲アヘッドにハンドルをとりつけ


▲アヘッドにコンバーターとりつけ


▲ステムにダウンサイザーをセット


▲アヘッドをセットしたコンバーターをステムに取付け


▲組上げたバーハンドル

するとこのような感じになります。
しかし、ハンドル周りのハーネスをステムの中に通す
穴を開けていません。
これはともさんや他の人のアイデアも聞き
バイク用のパーツが届いてから考えることにします。


▲組み上がったバーハンドル
 

注文した部品
集合スイッチ類 :ZOOKと同じウィンカーの構造を持つイブの2型以降のものをチョイス。
エンドキャップ :ともさんと同じ長目のNSR50用。
メインキーと
ハンドルロック :共通化を図り、NSR50用。これは配線加工が必要ですが、そんなに難しくない。
ブレーキスイッチ:コードの長いモトコンポ用を注文した。


 

仮組をするとこんな感じになった。
グリップエンドは自転車のハンドル内径にはやや狭いか?
そのままでは入らなかったので、糸ノコで縦に溝を切って押し込んだ。


▲ ハンドルにパーツを仮組したところ


▲ 車体に仮組したところ


▲ 仮組全体図 右下は取り外したノーマルハンドル

仮組したイメージはこんなところ。
カゴの代わりにタクトフルマークの純正フロントキャリアを
仮取付けしてみた。
ズークのカゴのステーさえあれば取付けは用意である。
のんびりと組上げていたが、数日後に迫ったまったりオフ会で走れるように
やっつけ仕事で仕上げてしまった。

 
こんな感じに仕上がってます。
めっきパーツが多いので、ともさんのとはまた印象が違った印象になりました。
ホイールは黒く塗った方が締まって見える気がしますね。
 


メーターはCB50のものを、カゴのステーに共締めしてこの位置にしてます。
shampooさんが実施しているように、ハンドルクランプ部に共締めするとすっきりしそうです。
オイル警告ランプはまだ搭載していません。
メーターステー部へLEDランプを付ける予定です。


ウィンカーがガチャ目になってますが、まったりオフ会で走りたかったので
タイラップで仮止めしてるだけです(^^;
メーター下の配線もごちゃごちゃしたままです(^^;
#もう少し綺麗に仕上たいですね(笑)
 

Shampooさんの場合:

集合スイッチはJOGを流用。
籠は折りたたみ自転車用を加工して取り付けました1680円でした!

 

ウィンカーはヘッドライト横へ移設。
 


▲移設したオイル警告ランプ

オイル警告ランプは秋葉で買った100円位のダイオードです。
オイル警告スイッチがアーススイッチになっているので
黒からダイオードの電源を取ってアース側をスイッチに繋げばOKでした。


▲加工されたハンドルロックキー

キースイッチ加工はja5yjqさん文章を参考に作って見ました。
キーシリンダーの下のストッパーピンを抜いてシリンダー
部分のストッパーになる溝を垂直までくるように削ります。
配線はそのまま後ろの端子から取れます。

(・x・)ぽりさんの場合:

こちらに載っていたShampooさんの手法をまんまパクらせて頂きました<(_ _)>
純正のハンドルは100円ショップの金ノコで5分もかからずに切断出来ました。
ピコピコ鳴るウィンカーのブザーの線を車用の高輝度LEDに繋ぎ換えて装着。
(写真のディスクブレーキマスターシリンダの手前に貼り付けてあります)
ウィンカーはライト横にネジ穴と配線引き込みの穴を各2個開けて装着。
ウィンカースイッチ等は適当な物が無かったので純正をのこぎりとハサミで切り取ってつけてあります。
安物のハンドル(500円)とメーターの位置とウィンカースイッチは今後変更するつもりです。

メインスイッチの行き場が無くなったのでDIYでイロイロ探したら、パイプ用のつなぎ手が丁度良さ
そうだったので70円くらいのを2個購入してメインキーを本体に装着できました。
 

東大阪のNOBUOさんの場合:

市販のシュレッドレスコンバーターは使用せず、
ステムのサイズ変換で自転車のパーツを流用しているのを
参考にワンオフで作っちゃいました(笑)

固定には片方から8ミリのタップをたてて貫通せずに固定しています。


ハンドル廻りこんな感じになりました。
ブレーキマスターとスイッチ廻りは昔なつかしのスズキGF250のんを使っています。
ブレーキマスターやレバーがちょっとデカいです。(笑)
今度、ヤマハのスクーターJOG用に換えようと考えています。

5。ノーマル駆動系

モトコンポのチェーン駆動式エンジンとは違いzookのエンジンはVベルト方式を用いている。
しかし、カレンとは異なりパワーは非力である。
アクセル全開で45km/hしかでないが、現在の足周りを考えるとこれで十分である。
バイク屋の兄ちゃん曰く、
「zookのエンジンにWRはないんだよ〜」
Vベルトを使っているのに?!

そこでクランクケースカバーを開け確認してみることにした。
キックをしてエンジンを掛けてからクランクケースカバーを開く。

 
▲アイドリング時                  ▲アクセル全開時

確かにWRは無かった。
では変速はどのように行われているのか??
写真を見てもらえば分かると思うが、アイドリング時とアクセル全開時の
ベルトの位置は同じである。
したがって、zookのエンジンは
「Vベルトを使用しているがプーリーによる変速はお行われずに
 クラッチインしてからの速度はエンジンの回転に比例する」
ことが分かった。
モトコンポやQR50のエンジンの場合はクラッチがクランクシャフト側に
付いているという違いはあるものの駆動方式が
「チェーンからVベルトになっただけ」
というような感じである。

ZOOK(AF26) のエンジン型式は『AF05E』というもので
       ・パル (AF17)
       ・DJ-1、DJ-1R (AF12)
       ・パックス、パックスS、パックスクラブ (AF14)
       ・イブ、イブスマイル (AF06)
       ・スーパータクト (AF09)
などのスクーターと同じです。
しかし、実際にパーツリストを見てクランクケースの形状などを比較してみると
WRを使用しているもの、していないものに分かれます。

<可変プーリーへの挑戦!>

「スカッシュ!集合」のteeさんがスカッシュのエンジン(固定式プーリー)に
可変プーリーの取り付けを成功させています。
最高速は55km/hまで出てたそうです。


ドライブプーりーの可変側が初期型タクトで、固定側がボーカル。
ドリブンプーリーがリード50SS。
ドライブベルトがスーパーDIO。


 
▲アイドリングから発進の時の状態です。     ▲エンジン回転を上げた状態です。
 

同じ事をエンジンスワップを行う前にZOOKエンジンでもやってみたいと思います。
候補としては同じエンジン型式のDJ-1です。
実際に取付けてみると。。。。。

スカッシュと違って、ZOOKのエンジンはクランクシャフトが短く更に段差があるため
DJ1のプーリーボスが奥まで入りませんでした。
可変プーリーを入れるにはクランクシャフトから交換しないとダメな様です。
と言うわけで可変プーリー化プロジェクトは失敗に終わりました。
これで、エンジンスワッププロジェクトに移ります。。。。(T^T)
その後、TakahashizookさんがDJ1のクランクシャフトを装着しプーリーを
つけるところまで成功していますが、ドライブシャフトが短いため可変プーリー用の
ドリブンフェイスが付けられないとのこと。。。
ドライブシャフトワンオフか?!
【追加】
その後の調べで、クランクシャフトとドライブシャフトを交換すれば、
可変プーリーが装着可能である事が判ってきた。
しかも、坂道ではキックバックができるトルクカム機構を備えているという!!
ただ、ドライブシャフトの歯数が13→12Tと1T少なくなる事により、
変速比が8%大きくなる問題が残っている。
スピードにすると5km/hのダウンとなる計算である。
あとは変速比でどれだけカバーできるか。。。。
問題は注文部品が多い事(^^;
腰下はクランクケース以外、総取り替え!!
中古のエンジンを探してきて載せ替えた方が早そうだなぁ(^^;
 

6。足回り

 
足跡タイヤ:
ご存知な方が多いと思いますが、実は足跡タイヤまだ新品が入手できます。
電動車イス"モンパル ML-100"と言うモデルが'99年6月にHONDAから販売されましたが、
この電動4輪車のリアタイアに装着されています。
 IRC製MB52、70/100-8 2PR.です。
部品交換会へ行くと新品タイヤが1000円/本で売られてたりします(^^;
でも、すぐ売れちゃうのよね〜(笑)

サイズアップ:
タイヤを1ランク太い3.00-8インチにすることで、操作性、乗り心地が格段に向上する。
このサイズはヤマハのミントなどに使用されているサイズである。
最近入手した物ではD社のD306が手頃であろう。


▲D306とノーマルタイヤの比較

なぜ、サイズアップすると乗り心地が向上するのか?
車と違って接地面積は左程変わらないのであるが、
・外径が若干大きくなる(3%程度。メーター誤差内)
・タイヤの幅が太くなる
ことによってエアクッションの代わりになるためと考えられる。


▲重ねるとD306の外径がひと回りでかい

zookのFサスペンションはストロークが短く、またリアはショック長が短いため社外品との交換ができない。
そのため、この方法は足跡マークにこだわらないのであればお勧めである。
ちなみにリアだけ3.00-8インチに交換したところ、最高速が3〜5km/hほど上がったと言うレポートが寄せられた。

<Fタイヤの交換>
足跡タイヤを外してみると。。。。
うひぃ〜っ、ホイールの内側が錆錆です(T-T)
チューブのバルブ付近は悲惨なことになっています

入れ替えた新品チューブがパンクしないように、
取り合えずタイヤレバーで浮いてる錆をこそぎ落として錆は見なかったことにした(笑)
で、サクサクっと交換を済ませて試乗してみた。


▲3.00-8インチに交換後のFまわり

うん、確かに砂利道など走ったときのショックが違います。
ブレーキを掛けたとき、少しハンドル周りでガクガクしたので、
次ぎはステムのベアリングを交換してみたいと思います。
リアタイヤですが、DJ-1とのエンジン載せ替えを計画していますので
今回交換は見送りました。

<Rタイヤの交換>
リアタイヤに3.00-8インチを入れるとリアショック付近のフェンダーと
タイヤサイドが接触する。
そこでリアフェンダーのカットが必要になる。
カットは現物合わせでやった方が良さそう。
山切り状にカットしたのが下の写真である。


▲カットしたリアフェンダー

組み込むとこんな感じとなる。

▲カットしたところからタイヤサイドが顔を出している。

おまけ。タイヤの耳がなかなか落ちない時は首の角度の有るスパナを
    タイヤとリムの付け根に置いて足で踏む。
    ビードブレーカーと同じ原理。

▲写真はライブDio-ZXのチューブレスタイア

インチアップ:10インチ化
ノーマルで最高速を上げるのなら、10インチホイールを入れると伸びる。
ホイールはZOOKエンジンと同系統のイブ系かPALのものが装着可能。
ただし、その代わり出足が悪くなってしまう。
クラッチを強化スプリングに変えて、クラッチインするタイミングを上げてやれば
解消するものと考えられる。

またエンジンをDio系エンジンなどにスワップした際、エンジンの寸法が異なるため
バンク角が稼げなくなるため10インチにした方がよさそうである。
下にshampooさんの例を示す。
ドラムブレーキを使用する際はフロントはPALが良さそうとのこと。
AF16タクトのホイールをブレーキパネルを加工して取付けたところ
メーターが逆回転したそうな。。。
結構、10インチフロントタイヤがでっかく感じます。
ハンドルを切る際にフロントフェンダーに若干、干渉があるとのこと。
前後のバランスが取れたのでキャスター角が正常となりハンドリング性能が向上しています。

  
▲前後10インチ仕様のshampooさんのZOOK(左)
 前8インチ、後10インチ仕様のshampooさんのZOOK(右)

フロントタイヤの10インチ化は何人かが試みているが、腰高感が増すので好みが別れるところである。
ライブDioのHD-SUSを移植した人の話ではハンドルを切った際に、
カウルにステムが当たるため、ボディーのカットが必要となる。
片側2ケ所をカットしなければならず、修復するとコブ状になるので
サスペンションの変更に成功した人のレポートを望む!

ノーマルで乗り心地と最高速を狙うなら、フロントをサイズアップ、リアをインチアップといったところか?!
欠点とすればインチアップすると泥よけもオフセットしなければならないところである。

リアサスペンションの交換(ストロークアップ)
(レポート:タカさん)

JOGのリアサスペンションを流用してストロークアップしてみました。
乗り心地はかなり改善しました。マンホールなどは何の不安もなく通過できます
製作レポートはこちら


Fサスペンションのストロークアップ:
(レポート:ja5yjqさん)

フロントサスペンションを分解するとこのような感じになる。
(ゴムブッシュが出てきた)
スプリングはフロントフォークの中にグリスで張り付いていた。
ゴムブッシュとサスペンションスプリングの長さがほとんど
同じなのでストローク量が少ないのが不満な転である。


バネの巻き数が約14 線径が3.0なので 最短時42ミリと判断し、
ゴムは先が細っている事も有り 51ミリにカットした。
この結果、ストローク量は増えたがヤッパリ、底打ちする場所ではするねえ。
その場所なら、ノーマルなリヤもフロントに次いでゴツッ!
なんだバランス取れたか!

(レポート:タカさん)
バネ圧縮時40ミリ(実測)だったのでストッパーを45mmに切りました。
グリスをたっぷり付けて、本体に取り付けて試走したところ、通常の走行での底着きはなくなり
ましたが、ちょっと大きい段差ではやっぱりダメです。
 詳細レポートはこちら




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