エブリワンNEWS 第19号
楽しかった 盛り上がった 一泊旅行
十一月七日、八日にかけてエブリワンのメンバーで三島湖近くの国民宿舎清和に宿泊してきました。七日はあいにくの雨。列車に乗って木更津から久留里線へ。大半の人は「初めて乗る」と言っていました。上総亀山駅から「清和」の迎えのバスで30分。今宵の宿に到着!!
その後は、初めての人や久しぶりの人が何人かいたので皆で和気あいあいと自己紹介。あっという間に仲良くなりました。夕食にはたくさんのご馳走が出、皆驚いていました。ビールも飲んでほろ酔い加減でのお風呂は気持ちよかったこと......。
夕食後は大部屋に集まり宴会となりました。お酒やジュースを飲みながら語り合い笑いあいました。トランプやウノをする姿もあれば、「あれ?二人でどこに行ったの?」なんていう人も。それぞれに宿泊定例会の醍醐味を楽しんだようです。
朝の湖の景色がとてもきれいでした。朝焼けの中、水面から靄が立ちそれは見事なものでした。メンバーの日頃の行いがよかった?からでしょう。朝食後はよく晴れた中、湖畔の周辺を散策しながら、おいしい空気をたくさん吸い込み帰路につきました。
今回の旅行は、皆の自然な介助の動きなどチームワークがとれ、とても素晴らしかったです。至らないところも多々あったと思いますが、文句も言わず私の言うことを聞いてくれた皆に感謝します。たくさんの思い出ありがとう!!
またみんなでどこかに旅をしましょう!!(手)
参加者の感想
見たこともない風景にただ見とれているばかりでした。七日の夜の宴会は楽しかったです。普段の皆様の違う面をみることが出来、おもしろかったです。ただ、八日の出発時間をもう少しはっきりさせてほしかったと思いました。(川上)
初めての久留里線。初めての皆でのお泊まり。初めてづくしの一泊二日で何もかも新鮮でした。雨の中、電車からバスへの乗りかえにチームワークの良さを感じました。いろんな人と話をして相手を知るとともに、今まで気づかなかった自分のことに気づいた自分発見の旅でした。
楽しかったです。(川)
定例会通信
▽九月四日△
この日は「自由行動」。五井公民館に集まり自己紹介等し、自由行動に移りました。「さてどこへ行こうか」とあっちこっちでしばし話が始まる。五井駅周辺の散策と鎌取のジャスコ店に分かれる。それぞれの様子は? 五井駅周辺の散策グループ 【はじめて車椅子を押した。緊張して手が震えてしまった。僕にも何か出来ることがあって良かった。(M・男)】 鎌取のジャスコ店グループ 【100円ショップでは車椅子が通れず困った。でも小グループだったのでたくさん話が出来て良かった。(N・女)】
▽十月四日△
前回に続いての自由行動日。「アネッサ」(姉ヶ崎)に集まり、姉ヶ崎ヨーカドー、木更津ジャスコそして富津公園へ。
思い思いに楽しんで帰ってきました。富津公園に行った人達はおみやげ持参。聞くと、お昼を食べに入った食堂の人がくれたとのこと。しばし、おみやげを食べながら、それぞれの様子を語り合いました。
二回の自由行動の定例集会は一部に戸惑いがあったもののそれぞれが楽しんでくれた様です。(M)
十年間を振り返って 副会長 庄司
私は十六歳の時、下校時に交通事故にあってしまいました。当時の記憶はあまりないのですが、何年間は治療とリハビリの毎日を過ごしました。この頃の私は知能指数が9歳程度だと言われ(言葉はしゃべれませんでした)高校の復学は絶対に無理だと言われました。
しかし、私は「絶対に、元の高校に戻りたい」という一心で、来る日も来る日もリハビリを続けました。そして何とか多勢の人達の助けを借りて5年間かけて元の高校を卒業する事が出来ました。この時一つの事をやり遂げるには、信念を持ち続ければ何とかなることを確信しました。この経験から福祉の道へ進みたいと思い通信教育で その道を目指しています。
夏のスクーリングは全国から来た年齢層がバラバラの人達と出会い友達になりました。その中で韓国から来た人は、日本語は上手に話すのですが、文字を書くのは英語でした。さて私ですが授業の方は難しかったけれど、福祉のことを学びたかったので何とか やり遂げる事が出来ました。実習で青少年援助ホームや老人福祉施設を見学しました。
数年前カナダに行ったときに見学した自立ホームに似ていると思いました。実習の時は京都駅に集合してクラス毎にバスに乗るなどしてとても忙しかったのですが、授業の中で一番楽しかったです。しかし京都は暑かったです。まあ日中はクーラがきいている教室での授業なので、私は比較的楽なのです。でも私を介助している弟は日中、外を歩いているので真っ黒になってしまいました。弟に感謝!!感謝!!
授業はAM9:30〜PM6:00まで。昼休みはたったの50分。すべて時間に追われ缶詰状態でとても大変でした。将来、福祉関係で仕事をしたいと思っています。これからも頑張ります。
あなたはどう感じますか?−障碍者と出会ったとき− 照井
毎日新聞平成10年9月29日付けに(障碍児の親の本音に大反響)神奈川・相模原「かめのこ親の会」が冊子「メッセージ」を発行とあり、それより抜粋されたものが載っていました。そのいくつかをあげます。
《人から言われて傷ついた言葉とその理由》・「かわいそう」とか「たいへんだね」と言われたとき(同情されるのはいや)・「言葉ではなく視線」(振り返ったり、立ち止まってみられた)・「立ち話をした通りすがりのおばさんに『お気の毒に』と一言」(通りすがりの人にそんな胸にぐさりとくるような言葉を言われたくなかった)・「大丈夫、そのうち普通になるわよ」(励ましの言葉だろうが、安っぽい言葉に聞こえ、よけい落ち込んだ)
《健常児の親へのメッセージ》・障碍児を遠巻きに見るのではなく、勇気を持ってその親たちに声をかけてほしい。・たしかに突飛な事をしでかすし、大声を出すなどびっくりさせたり気味の悪い思いをさせるかもしれないが、「変わった子がいる」ということから始まり「でもこんな事が出来るんだ」とかいろいろな事を感じてほしい。拒絶しないでほしい。
この文面を読んで私自身が感じたこと 障碍児じゃなくとも、すべての障碍者の人々も同じ気持ちではないだろうか?私もある親子からジロジロ見られたり指を指されたり、いやな思いを沢山しましたが、その中での出来事を書いてみよう。
私が障碍者になってまもなくのことです。ある日、散歩に出かけ近くの公園で休んでいたところ、親子が遊んでいて、子供が親に叱られていました。その親が子供に言った言葉は「言うことを聞いて良い子にしていないと、あのおじさんみたいになっちゃうよ」と。その時、私は頭にきてその親に向かって行き「ちょっと待ってくれ」と言い、自分の病名や何故こんなふうになったのかを説明して聞かせました。
そして、私と同じ人に会ったら勇気を出して「どうなさったのですか」と声をかけてほしいとお願いしたものです。その親は「本当にごめんなさい」と言っていました。私は「障碍のある人達は、現実のこととして目をそむけずに生きているのだから、貴方も目をそむけずに受け止めてほしい」と言って別れましたけどその日以来その親子と逢うこともありませんでした。
新役員の一言&横顔(前号のつづき)
事務セクションリーダ 早崎渉(はやさき わたる)
エブリワン発足当時からのメンバーです。当年とって三十七歳です。趣味はキャンプ。アウトドアで心地よい風に当たりながらゆっくりする瞬間がたまりません。特に外で飲むビールは病みつきです・・・・・・。
四歳になる娘には、楽しいことはキャンプとエブリワンのお兄さんお姉さんに会いに行くことしか教えていない良い?父親ですが、おかげで娘は「くるまいすのおねえさん おにいさんくるの?」と楽しみにしています。
エブリワンの活動の成果で、八幡宿駅にエスカレータが設置されたと自負しています。住み良い街になりつつあります。これからもみんなで楽しく頑張りましょう。
マップセクションリーダ 林大輔(はやし だいすけ)
今年度もマップセクションのリーダになりました。今年度は、第2弾マップの完成と発行という大きな目標がありますので、会員の皆さんと、一緒に頑張っていきたいと思います。
その他「エブリワンが推薦する店」も募集しています。車椅子や杖を持った方に親切な店が会員の周りにありましたらご一報下さい。よろしくお願いします。☆血液型 B型 ☆星座 魚座
イベントセクションリーダ 風(かざ)
エブリワンに入会、早三年半。みんなが仲良くなれる場を提供するため、自分も楽しみながら、主に定例集会の企画作りを担当。
☆生年月日 S50.10.3 ☆血液型 A型 ☆性格 気分屋、楽天家 ☆趣味 ピアノ、絵画、車、ドライブ(愛車とは年間2万キロあちこち走り回っています)
☆将来の夢 今、大学教育学部四回生で、試験・実習・卒論と色々忙しくなってきました。学校の教師を目指しているので、就職活動は日本全国放浪しながら採用してくれる所を探し歩くつもりです。これからは ちょっとエブリワンに出られることが少なくなってしまいますが、イベント私共々よろしくお願いします。
運営委員会の報告
九月十九日(土)と十月十七日(土)に運営委員会が行われました。各セクションからの報告などお知らせします。
☆マップセクションから
福祉マップ第2弾を十二月に発行する予定。A4版で300部。予算は3万円。会員や公共機関等に配布します。今後、作った福祉マップをどう活用していくのか考えて行くことになりました。
☆イベントセクションから
十一月の一泊旅行について下見など終了。費用は参加者の負担にならないようにしたい。「会」より補助がある。※当日の様子は本号1面を見て下さい。
☆事務セクションから
会費の未納の人に納めていただくよう努力したい。「事務」担当の定例集会について。「自由行動」はおおむね好評だった。今後、緊急時に備えて集まった所に(五井公民館など)誰か残っている方法は取らないことにし、緊急時の対応は携帯電話を利用していくことになりました。
☆会長から
昨年、市原市長に要望書(市原市内公共交通機関等の改善に関する事)を出し回答を得たが、更に確認したいことがあるので、市に要望書を出す予定。今後は他団体とも協力・連携していく為の努力をしていくことになりました。===詳しいことは会長に問い合わせて下さい===
運営委員会は毎月第3土曜日、午後1時30分から事務所にて
これからの予定
12月6日 東京都福祉機器総合センター見学
1月9日 新年会 場所・時間は後日連絡
私とお花 小林浩子
私がお花を始めたのは、福祉会館で障碍者の生け花教室が始まったときです。そこにはいろいろな人が来ていて、目の見えない人もいて、お花の感触を手でさわってやっていました。私はびっくりしました。
お花を教えて下さっている先生の名前は岡田先生です。1番始めはなんだかおもしろくないと思っていましたが、やりだしたらおもしろくてやめられなくなりました。そして、今でもやっています。お花の稽古は月二回金曜日です。作業所が終わってから行っています。先生の家は市原市です。お母さんの車に乗っていきます。
10月17日から18日に、市原主催の花展が五井サンプラザでありました。年一回で、私が出したのは今年で五回目です。はじめて二つの花器にわけて、ひまわり、しゃらの葉、千日紅、うすむらさきのりんどうを生けました。あんまりうまく出来ませんでした。でも、先生は「とても良い」といって下さいました。うれしかったです。私はお花をやっていて良かったです。
私は先生からお名前をいただきました。小林系浩といいます。先生のお名前の岡田系明から一字を下さいました。花展には沢山のお花が生けてありました。お花をやりだしてから色の感覚が変わってきました。前は真っ赤とか好きでしたが、今はグレーとかコンとか着るようになったの!それだけ私が成長したのかな?
来年の花展は10月頃にある予定です。私も出す予定です。楽しみにしていて下さい。今度、花展があったら暇を作って見に来て下さいね。私はこれからもお花を続けて行くつもりです。
編集後記
ついにパソコンを購入。これで「エブリワンニュースを作ろう」と思ったのですが、使い方が全然分からない。マニュアルを読んでも言葉の意味が分からず「俺って頭が悪いな」とぼやく日々。そんな中で何とかニュースが出来ました。いただいた原稿はいいのですがレイアウトとなると、どうだったのか。次号はもう少し勉強しもっと読みやすく親しみやすいニュースを作ろうと思っています。
寒い時期になって来ました。お互い風邪など引かないようにしたいものです。(M) |