エブリワンNEWS 第14号 '96autumn
エブリワンメンバーの皆さん、肌寒くなってきましたが、風邪なんか引いていませんか?1996年もあっというまに過ぎて、いちょうの木々が色づく「秋」が到来しました。
秋と言えば「芸術の秋」、「読書の秋」などなど。皆さんは、どんな秋を満喫していますか。私はもちろん「食欲の秋...。」(だって栗とか、おいしじゃんよー)短い秋ですから、満足のいく、自分だけの「秋」を探してくださいね。もちろん、エブリワンを頑張る秋でもOKですよ!
1996年の定例会も、残りあとわずか。冬眠なんかしないで、定例会で元気な顔を、見せてくださいね。
定例集会通信
来て良かった
☆第六十一回集会(七月二十一日・マップセクション)
定例会を休みがちな私がこんなことを書くのは少し恥ずかしいが、やはり、活動に参加した日に思うことは、「来て良かったな」ということです。
今回の定例会は、マップ調査をし、何班かに分かれて近くのコンビニや、ファミリーレストランを調査しました。ハンディを持った仲間と街を歩き、改めてハンディを持った人たちには一人で動きづらい所がたくさんあることを気付かされた。
今の現状をどうしたら、改善できるか?大きな問題だけど、エブリワンの活動を通して、小さなことの積み重ねで少しでもハンディを持った人たちが、動きやすい世の中になるよう、皆さんと活動していきたい。このことに気付かせてくれたのは、エブリワンのおかげです。 (斉藤)
天気のバカヤロー!
☆第六十ニ回集会(八月三〜四日・イベントセクション)
「しょーがないか。この雨じゃな。でもやりたい。」キャンプの目玉ともいえるキャンプファイア(以下cf)が中止となってしまった時の某T君の気持を文章化したものである。多分、大部分の人達が、T君と同じ気持だったと思う。
cf開始予定時刻に小雨が降ってきて、無理すれば実行できたのだが、参加者の健康面を優先し中止と
なった。一部参加者から不満の声が上がったが安全を最優先させたリーダーの決断は良かったと思う。参加された皆さん、恨むなら天気を恨みましょーね。と、ゆーわけで、急きょレクリエーションが組まれ『ふゅーちゃーず』の皆さんが中心となって楽しく盛り上がった。なんと皮肉なことにこの時間、雨が上がってしまったのだ。天気のバカヤロー!
ところで食材担当が頑張ってくれたおかげで今回の料理は美味しかったよ。と、ゆーよーなことで、今年のキャンプは病院送りになった一名を除いては、無事に終了したので良かった。イベントの皆さん、お疲れさま。また来年も期待しています。 (と)
話合いを積み重ねて
☆第六十三回集会(九月二十九日・マップ、自立セクション)
まずは午前担当になったマップセクションは、第二弾福祉マップ発行計画を発表、その上調査方法にかかわる具体的な事、例えば班構成のやり方や、調査対象施設をどこにするか、決定したら施設に事前に依頼するのだが、依頼の方法をマニュアル化したりと全回を上回る周到さだ。
午後からは、勝矢光信さんをお招きして、『障碍者の自立』をテーマに講演して頂きました。話の内容は、勝矢さんのこれまで歩んできた道のりを語ったものだったが、淡々と話す勝矢さんの口調の中に、人の倍以上の努力をつみ重ねてきたであろうという苦労が感じられた様な気がして心を打たれた。
講演が終わった後、皆で自立について話し合ったところ、やはりためになる話を聞いた直後であるせいか、色々な意見が積極的に出され、活気あふれる話し合いになった。
また別の機会にこの『自立』について話し合えれば良いと思った。 (SUZY)
エブリワンに望むもの 坂本秀樹
私はエブリワンに入り丸五年が経ちます。会長とは学校の先輩後輩と言う関係で会の設立当時から入会を勧められていましたが、その頃は千葉市の施設に入所したてでしたので、両立できずに取り敢えず施設に力を入れていました。
施設入所期間も期限が迫って、退所したら在宅と決めていてそれまで地元に友達が少なかったため、エブリワンの入り友達を作る決心をしました。入会したころは若い学生さんたちが多く、私たち障碍者にとっては安心できる会だと思っていましたが、何度か参加して行くうてに私たちに手を触れる人がいつも同じような感じがして来ました。
私は少し言語に障碍があり、仲の良い人は緊張もせず馬鹿なことを言って自分も相手もリラックスできるのですが、初めて話す人とは言語障碍があるうえに、緊張してしまい余計に相手に聞き辛く、初めての人に声を掛けても理解して貰えるかが心配で、仲の良い人はいない場合は孤立しがちになってしまい、段々と定例会に参加することが億劫になってしまいました。
以前には私の友人も、友達を探すために入会したのですが、家が遠く、なかなか友達もできずに辞めてしまった例も少なくありません。健常者の中にも、初めて参加しても何をして良いのか解からなく、一日が終わってしまうと言う意見も出ていました。そういうことを踏まえて、月に一度の定例会も大事なことだと思いますが、私と違い意思表示ができない人や、初めて障碍者に接する人のためにも、そういう出会いの場
を多く作った方が良いのではないかと思います。
私たち障碍者にとっては、月に一度の定例会が唯一の出会いの場なのですから、役員の方々にも障碍者・健常者両者の意見をより多く取り込んで行ってください。 |