エブリワンNEWS 第2号 '93Summer

 今年はエルニーニョ現象のせいとかで、雨が多く、青空が少ない寂しい夏になってしまいそうでしたが、皆さんはお元気ですか?ということで、我がエブリワンニュースもがんばって第二号をお送りしまーす。 編集長 神垣

定例集会通信

東京湾一周200キロの旅! ☆第二十四回集会(五月十六日)

 毎度お馴染みの五井駅東口に集合した参加者29名が東京湾右回りの旅に挑戦し、見事に全員が完走しました(勿論、鉄道・バス・フェリーを使ってだよ、トライアスロンじゃないんだから...)。
 ルートは五井→(JR)→浜金谷→(徒歩)→金谷港→(フェリー)→久里浜港→(バス)→久里浜→(JR)→横浜→(下車・・自由行動)→横浜→(JR)→五井の全行程約200キロです。途中、久里浜港→JR久里浜駅間は、京急バスが我々のために臨時バスを運行して下さいました。途中下車した横浜では班別の自由行動とし、山下公園を散歩したり、中華街で肉まんを頬張ったりおもいおもいの楽しいひとときを過
ごしました。約九時間の小旅行、帰路に着く頃はみんな少々疲れぎみ、思わずコックリしたところをすかさずパチリと『写るんですフラッシュ』されたりして、最後まで気の抜けない?旅でしたが、おかげ様で無事終了することができました。会員の皆さん、次回はどこがいいですか?

料理教室で腕を競う ☆第二十五回集会(六月六日)

 学生セクション主催のイベント第二弾(第一弾は三月にゴロバレー大会を開催)として料理教室が行われました。『教室』とは言っても堅苦しいきまりもなく、班毎に独創的な焼きそば&お好み焼き作りに精を出しました。ホッとプレートいっぱいのジャンボお好み焼きを作る班あり、余った野菜でサラダを作る班あり、はたまた意外に慣れた包丁さばきの彼と豪快にフライパンをあやつる彼女のコンビなどなど普段のエブ
リワンの活動では見られない光景が続出しました。倉田会長の黄金の足によるガスコンロ操作への挑戦、パパこと高沢副会長の包丁実技指導など見どころもいっぱいの『教室』となりました。当日は、朝日新聞の海老沢記者が取材に来て下さり、翌日 記事が掲載されました。

臨海競技場他マップ調査実施 ☆第二十六回集会(七月十八日)

福祉マップ作り活動として @市原市臨海運動場(Jリーグ開催の臨海競技場を含む) A市原市海釣り公園 B国分寺公民館 以上、三つの施設についての調査を実施しました。いずれも新しい施設であり、障
碍者用トイレ、エレベーターなどの施設も整っているため、車椅子での利用も可能であることがわかりました。調査結果を基に気がついた点、改善希望点などをまとめ、マップ編集に反映させて行く予定です。

倉田会長、朝日新聞の海老沢記者をインタビュー

 先日 倉田知典会長は日頃わがイチハラウィズエブリワンを取材してくださる朝日新聞の海老沢潔記者をインタビューするという、『逆取材』の荒業に挑みました。では、その模様をお伝えします。
 まず、新聞記者になったきっかけをお聞かせ下さい。
 「最初は朝日新聞東京本社の内勤でした。調査部という、新聞資料を揃える所です。ここでは新聞切り抜きから、ゴルバチョフ、エリツィン、宮沢首相などの顔写真も集めて新聞、雑誌に使えるように整えています。最近では毎日の記事をデータベースに入力して、有料でサービスもしています。20年前にここから地方記者として勤務するようになりました。
 最初は立川支局で、秋田、宮城県や埼玉県の熊谷、所沢などを勤務しました。思い出の取材はやはり、事件、事故です。酒田大火、宮城県沖地震、日航ジャンボ機墜落事故などを取材しました。墜落事故では高校体育館に数十個の棺が並べられ、母親に手を引かれた子供がリュックを背負って悲しみの対面に来るんで
す。棺のふたを開けると、入れたドライアイスが陽炎(かげろう)になって立ちのぼったのが印象的でした。子供の無邪気な格好や暑さが悲しみを深めていました。」

 よく福祉関係の記事を書いていますが、福祉を専門に取材されているのですか?
 「本社の社会部などでは専門記者がいますが、市原の通信局は一人勤務。地方記者は一つの問題だけを専門に取材するわけにはいきません。事件から行政、まちの話題、文化財から農業問題、石油コンビナートなどをまんべんなく取材して記事にしています。この他に得意分野の『農業都市の近くで』、『定修の職人たち』、『東京湾に働く』などの連載を書きました。ですから福祉を特に精力的に取材することはしていま
せん。しかし、社会の隅で頑張っている人たちには新聞記者として出来るだけ紙面で紹介していきたいと思っています。でも新聞には記事に出来るものと出来ないものがあり、新聞社に告発(たれこみ)のあったもので記事にできない場合は、なるたけ相手に理由を説明するよう努めています。」

 エブリワンを取材されての印象は?
 「施設点検を取材していて、なるほど、と思うことがたくさんありました。車いすで入れないトイレや歩道の段差など、その立場でないと見えないことを教えてもらいました。施設の建設者(行政など)が善意(?)で障碍者利用施設を造っているが、障碍者の立場にたっていないことが判りました。JR姉ヶ崎駅前広場で点字ブロックの上に車止めのポールを立てる工事を市役所がしていたのは典型的な例ですね。」

 福祉関係の団体で活動したことはありますか。
 「ありません。新聞網領に『不偏不党に立って』とあります。福祉団体は政治団体ではありませんが、新聞記者が社会を公平な目で見ている、との立場を保つため、市民団体の活動には参加しないようにしています。経済記事を書く記者は株の売買に手を出さない、というように。でも、社会を良くしようとする市民団体の人たちの話に耳を傾ける努力はしようと思います。」

 最後に、私(倉田)に対して一言どうぞ。
 「素直な方だと思います。また とても自立心がある人ですね。最近は老人ホームもお年寄りのプライバシー、自立に心がけた施設改良が進んでいますが、障碍者が自立出来て、安心して生活できる環境が早く出来ると良いですね。5月16日のワンデーマーチで市川市の盲導犬と目の不自由な女性が25キロを完歩しました。エブリワンも健常者と同一歩調で、一緒に手をつないで末長く歩いてください。」(おわり)

『編集後記』

 富津公園キャンプ場の青空の下で読んでいるエブリワンサポーター諸君、夏号は楽しんでいただけましたか。この次は秋号でお会いしましょう。応援してね。オーレ!