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記 事
読売新聞 2013年8月31日
足の指で撮った写真展示
倉田さんの作品などが並ぶ店内
脳性まひで上半身に重い障害がありながら、足の指で写真撮影を続ける千葉県市原市の倉田知典さんが撮影した写真5点や倉田さんの活動を支える人たちの作品計約50点の展示会が、横須賀市根岸町のカフェバー「ギャラリー55」で開かれている。9月7日まで。
倉田さんは1年ほど前から写真を撮り始めた。右足でカメラを固定し、左足の指でシャッターを切る。今回は、倉田さんの写真に感動した福島県出身のモデル植木安里紗さん(24)が、倉田さんに撮影を依頼した作品2点と草花の作品3点を展示。ローアングルの特徴ある構図が見る人に新鮮な感覚を与えている。
愛川町在住のシンガー・ソングライターみらい あいこ
さん(46)らがつくる「TOMO共☆実行委員会」が主催。みらい
さんが障害者の詩に曲をつけたCDや、横浜市戸塚区のイラストレーター のびはじめ
さん(44)が描いたCDジャケットの原画、同市港南区の同委員会スタッフ中嶋浩一さん(53)が撮影した身体に重い障害を抱える夫婦の写真なども同時に展示した。
9月1、7日の午後1時から、みらいさんのライブも開かれる。問い合わせはみらいさん(080・3444・2361)。
記 事
東京新聞 2013年8月27日
足を使いカメラ操作
横須賀 重度障害者らが作品展
足でカメラを操作して写真撮影している倉田さん(中)と、倉田さんの詩をもとに歌をつくるみらいあいこさん(右)=横須賀市で (写真)
先天性の脳性まひのため体に重い障害がある千葉県市原市在住の倉田知典(とものり)さんが、足でカメラを操作して撮影した作品などの展示が二十六日、横須賀市根岸町の「ギャラリー55」で始まった。九月七日まで。
車いす生活を送る倉田さんだが、自由に動く足の指でパソコンを操作して詩を作るなど、芸術活動を続けている。一年ほど前からは足でデジタルカメラを使って、主に草花を題材に撮影に挑戦。地面に近い視線や逆光が独特の雰囲気を醸し出し、交流サイト「フェイスブック」(FB)で作品を公開すると、「個展を開いては」などと好評を呼んだ。
やがて、FBで倉田さんを知った福島県出身のモデル植木安里紗(ありさ)さん(24)が、撮影を依頼。印象的な構図の作品が仕上がった。
展示は、倉田さんの活動に共感する人々でつくる「TOMO共(ともとも)実行委員会」が企画。植木さんや草花を撮影した倉田さんの写真五点を含め、アーティスト九人による作品四十八点を並べた。
倉田さんは「いつかは堀北真希(まき)さんのような女優さんも撮りたい。作品を通じ、人の輪を広げたい」と話した。
九月一、七日午後一時からは、倉田さんの詩をもとに曲を作る愛川町のシンガー・ソングライターみらいあいこさん(46)のライブもある。問い合わせは同ギャラリー=電046(836)6562=へ。
(中沢佳子)
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神奈川新聞・Yahoo!(ヤフー)ニュース
2013年8月28日
紡ぐ詩に共感し作品、両腕不自由の倉田さんら写真や絵50点展示
「見た目の不自由さでなく 心の自由さを見てね 男としてのハートをね」−。脳性まひで両腕が不自由な倉田知典さん=千葉県市原市=と、倉田さんが紡ぐ詩に共感したアーティストらによる作品発表会が、横須賀市根岸町の「Cafe&Barギャラリー55」で開かれている。詩を基に描かれた絵のほか、倉田さんが撮影した写真など計約50点を展示している。
柔らかい自然光の中、若い女性が低いアングルから向けられたカメラに笑顔を見せている。車いすに座った倉田さんがカメラを両足で挟んで撮影した写真だ。
倉田さんが写真を始めたのは1年ほど前。草花を中心に撮っていたが、発表会に合わせて福島県出身のモデル植木安里紗さん(24)を被写体に人物写真に初挑戦した。倉田さんは「下から撮るので、逆光になってしまう。あらためて人を写すって大変だと分かった」と言いつつ、「きれいに撮れた」と満足げだ。
発表会の主催はシンガー・ソングライターのみらいあいこさん(46)=愛川町=らが2012年に結成した「TOMO共☆実行委員会」。同年4月に厚木市内で倉田さんと共同製作したCDをお披露目して以来、発表会は2回目になる。会場にはCDジャケットの絵を描いた横須賀市出身の画家
関美奈子さん(48)=市原市=など8人の画家が詩からイメージした日本画や油絵なども展示している。
倉田さんが今回の発表会に向けて書き下ろした36編の詩のうち、最も思い入れがあるのは「夢」。自分の個性を知ってもらい、共感の輪を広げながら夢に進みたいという願いを込めた。倉田さんは「この実行委員会でアーティストらと交流できた。発表会も福祉関係者だけでなく、いろんな立場の人に見てほしい」と話していた。
9月7日まで。午前10時半〜午後9時(最終日は午後4時まで)。みらいさんが新潟県内の病院で闘病する筋ジストロフィーの男性の詩を基に製作した新しいCDや、展示作品の一部を販売し、実行委の活動費とする予定。展示の問い合わせは「ギャラリー55」電話046(836)6562。
記 事
神奈川新聞 2013年8月7日
音楽家らが結集
障害者と作品展 26日から横須賀
脳性まひで肢体不自由ながら芸術活動などに取り組む講演家、倉田知典さん(千葉県市原市)の紡ぐ詩に共感して2011年に結成された「TOMO共実行委員会」が26日から9月7日まで、横須賀市根岸町の「ギャラリー55」で作品展を開く。
「仕事をして、結婚して、普通に暮らしたい」という倉田さんの願いを実現するために画家や音楽家らアーティストが結集した。
倉田さんらの作品に加え、新作CDも発表。運営委員代表でシンガー・ソングライターの
みらい あいこ
さん(愛川町中津)が、倉田さんや新潟県の病院で闘病する進行性筋ジストロフィーの男性が書いた詞に曲をつけた。CDジャケットの挿絵は横須賀市出身の関 美奈子さんが描いた。
26日は倉田さんが来場する。問い合わせは、みらい さん 電話
080(3444)2361。
(織田 匠)
記 事
神奈川新聞 2013年5月25日
障害者の思い 曲に 8月から横須賀で作品展も
画家らコラボ 今年もCD製作
資金集め奔走
新曲作りとイベント開催に向け、準備を進める「 TOMO共 実行委員会
」の倉田さん(左前)とメンバー
脳性まひで上半身こそ不自由だが、「仕事をして、結婚をして、普通に暮らしたい」と願う講演家、倉田知典さん=千葉県市原市=の紡ぐ詩に共感し
2011年に結成された「 TOMO共 実行委員会
」。去年、障害者と音楽や絵画のプロアーティストが共同製作したCDを販売した。今年も新たな作品作りを進めている。
(織田 匠)
昨年はCDのお披露目に伴い、厚木市でライブを開催。今年はCDジャケットの絵を描く画家、関美奈子さん(48)が横須賀市出身という縁もあり、同市根岸町のギャラリーで8月26日〜9月7日に作品展を開く。関さんの日本画をはじめ、倉田さんがカメラを両足で挟んで撮影した写真なども公開予定だ。
同展に合わせ、今年も新たにCDを製作。運営委員 代表でシンガー・ソングライターの
みらい あいこ
さん(45)=愛川町中津=が前回と同様、倉田さんの詩に曲をつける。3〜4曲で構成される新作には新潟県の病院で闘病する進行性筋ジストロフィーの男性(22)の詩を採用するなど活動の幅は広がってきている。
一方で、苦しい台所事情も抱える。昨年販売した約300枚のCDには企業などのスポンサーがつかず、「(製作費の)数十万円をほぼ自腹で払った」(みらい
さん)という。今回も協賛者がまだ川崎鷺沼ロータリークラブ(川崎市宮前区)の1団体しか決まっておらず。資金集めに奔走している。
活動を継続していくための一つの手段として、同会は企業などと共同の商品開発を提案。倉田さんは「例えば、食品などの商品パッケージに詩をつけてもらうとか、企業が扱ってくれるのが大きな目標。こういう活動が発信されれば、世の中の人の励みにもなる」と奮闘している。
問い合わせは、みらい さん
電話 080(3444)2361 メール
napopoaiai@ybb.ne.jp