購入した時にモトコに付いていたシートは裂けていたので
自分で張替えようと思ったのだが、ただ張替えるだけでは
芸がないので細工をすることにした。
▲左から順に、ノーマル、Type1、Type2
さて作り方です。
まず、ノーマルのシートを取り外します。
シートステーを取り外し、ひっくり返してからシートステーに
取付けてある4つのナットを外せばシートが外せます。
次にシートをひっくり返し、プラスチックに止めてあるホッチキスの
針をマイナスドライバーでこじって外します。
片足が抜けたら残りはペンチで引っ張ると楽にとれます。
カバーが外せたら下のようなスポンジ(ウレタン)が顔を出します。
▲オリジナルのウレタン。やれて千切れている。
こいつを、まん中からスライスします。
CR80のウレタンを載せるためです。
スライスするにはホームセンターで購入した断熱材用カッターを
使いました。ちょっとした刀みたいな感じです。
そして衝撃吸収材を埋め込むところを更にくり抜きます。
▲スライスしてまん中をエグったところ。
CR80のシートをスライスしたウレタンで型取りして切り抜きます。
下部が平面となるように更に断熱材カッターで形を整えます。
ウレタンの整形にはワイヤーブラシを使うと削りやすくていいです。
真鍮製のブラシがいいでしょう。
▲左からくり抜いた座面、シリコーン、CR80のウレタン
今回は衝撃吸収材にシリコーンを使いました。
運動靴のソールに使われているのは、ジェルテック(株)の
αGELというシリコーンを主体としたものがあり、
車用ではイイダ産業の変成ウレタンなどが有名です。
両社ともインターネットで検索できます。
今回は触感が非常に似ていた東急ハンズで
入手した鋳型用のシリコーンを使用しました。
▲モトコのシート下部にシリコーンをセットしたところ
こんな感じでシリコーンをセットします。
座面に衝撃吸収材を持って来ないのは座り心地を変えたくなかったためです。
この手法は、ラリー用のシートも手掛けている野口シートアドバイザーの
ものを雑誌で見かけたので真似しました。
▲こんな形で張合わせます
破れていたウレタンを補修して張合わせます。
接着はコニシボンドのG17(黄色いやつ)を使用しました。
乾燥した後、ワイヤーブラシで修正します。
▲カバーを付けて出来上がり!
最後にカバーをつけます。
カバーはCR80のものを使いました。
タッカーというホッチキスの親分でベシベシ止めていき、
余った部分を切り取ります。
しわがよっていますが、それは素人が作ったので愛嬌と言うことで。。。(笑)
▲ノーマルとType2の比較
ノーマルと比べてかなりあんこ盛り詐れたのがわかるでしょう?
シートも硬めでなかなかGoodです。
このシートの評価は鱒寿司ツーリングの時に報告いたします。