モトチャンプ誌の主催で茨城県岩井市にあるイワイサーキットでドラッグレースが行われた。
今年から電動スクータークラスが開設されたのでとにかく参加したかったのだ。
昨年はたちばなさんが出した5.4秒がクラス最高のタイム。
これには遠く及ばないがノーマルのモトコンポのタイムには並びたい…
7:30開門と聞いていたが7時過ぎにサーキットに着くとかなりの人が集まっていた。
まだshampooさん達は来ていなかった。
駐車場に車を止めて中からXPORTを降ろしセットアップをはじめた。
ガソリンやオイルを使わず、バッテリーやモーターをいじるのでどちらかと言うと
ラジコンカーのような感覚である(^^;
8:30頃ライダーミーティングがあると聞いていたが遅れるとのこと。
取り敢えずコントロールタワー1Fで受付を済ませゼッケンシールをもらう。
モトチャンプのシステムのバグで会員証やら正規のゼッケンシールを貰うことが
出来ずに仮のゼッケンシールを貰った。
暫くしてshampooさん達が到着し慌ただしく車からスクーターを降ろしはじめた。
9:00を回ったところでライダーズミーティングが始まった。
1日に5本しか走れないと告げられ考えた走行パターンは次の通り。
1本目:24Vノーマル(3段ギア使用)取り敢えずノーマルの電圧で1本目を走行。
2本目:24V、モーター進角
3本目:36V3段ギア使用(バッテリーは10A)
4本目:36Vモーターのみ新品に変更
5本目:36V、スクーターバッテリー仕様
2速でスタートし約7mほどでシフトチェンジ。
車速もうまく乗って8.7秒!
第1ステップの9秒の壁は突破できた。
これなら36V仕様で7秒前半を狙える感触が得られた。
30分後に2本目が始まる。
1本目の結果に欲が出て段取りをすっ飛ばして3本目の仕様でトライする。
スイングアームにバッテリーを搭載し、36V仕様に…
▲ スイングアームの下にバッテリーを結束バンドで固定する
ところがスイングアームに搭載するのは初めてでケーブルの長さが足りない。
モトコンポの部屋からwakatakeさんとこゆぞうさんが応援に来てくれた。
こゆぞうさんは'02年モトチャンプ4月号でRAZOR miniminiに保安部品を装備して
公道仕様を製作し掲載されている。
電動スクーターで公道を走りたいと強く思うようになったのはこの記事を読んでからだった。
こゆぞうさんのRAZOR miniminiの配線を借りてなんとかバッテリーを3つ繋げることが出来た。
2本目の一番最後で出走する。
スタートグリッドに付く前にスイッチを入れるがインジゲーターが点灯しない。
急いでデッキを開けて確認するとバッテリー端子からハーネスが外れていた。
▲慌ててデッキを開けるところ…
接続して電源が入ることを確認しスタートラインに並ぶ。
電動スクーターは1台しかいないので注目を浴びる。
コントロールタワーからアナウンスされ恥ずかしかった。
▲スタート位置につく
2本目スタート!
ををぉ!力強い加速感。
▲スタート直後は力強い加速感があった…
明らかに1本目の24V仕様とは加速が違う。
一瞬ヘルメットの中でにやりと笑う。
シフトチェンジ!そう思った矢先の出力ダウン。
バッテリーインジゲーターから明かりが消えていた…
▲惰性でゴール…
取り敢えず惰性で走りゴールはした。
フリーホイールハブでなければ走りきることはできなかった。
急いでデッキを開けて点検してみる。
モーター?コネクターの脱落?その他?
モーターは冷えたままだから違う。
コネクターは外れていない。
…ということはスピードコントローラー?
▲フットデッキを開けて確認したところ
嫌な予感は当たるもので、コントローラー基盤から白煙と基盤の焼ける臭いが…
24Vに繋ぎ換え時間を置いて再び電源を入れる。
アクセルとは関係なく前進する。
暫くするとやはりコントローラー基盤から煙が…
リアを空転できるようにして様子をみるとアクセルには全く反応せずモーターが駆動する。
キルスイッチも役に立たず、メインスイッチで電源を落とすしかモーターを制御できない。
段取りをすっ飛ばしてトライした結果がこの有り様だった。
まだまだだな…(--;
モーター直結で3本目も考えたが被害が大きくなるだけなので、
3本目以降はキャンセルした。
現地でモーターをバラしてみたが大したことはなかった。
▲モーターを分解したところ
基盤はエポキシ樹脂で固められてみることはできないが
樹脂とアルミケースの間が剥離していた…
コントロール基盤交換決定です(T^T)
▲白煙の上がったコントローラー
今回の結果;
1本目:8.71秒(最高速28.2km/h:メーター読み)24V-10Ah仕様
2本目:11.49秒(基盤焼損。惰性走行)36V-10Ah仕様
3〜5本目:リタイヤ