H15.4.25ー27
ケイズファクトリー製の内装3段変速機キットにはオリジナル8インチホイールが付いてくる。
ディスクブレーキはメカニカルな自転車用シマノM515(リア用)を別に準備しなければならない。
ホイールは重そうに見えるが実は標準のホイールより軽い。
▲ケイズファクトリー製の内装3段ギアを装着したところ
▲ 送られてきた内装変速機の入った8インチホイールとブレーキキャリパーサポート
1.ホイールにタイヤの組込み
タイヤレバーなしで装着する方法
まずホイールにタイヤの組込む。
そのためにブレーキ側に仮組みされているキャリパーサポートを外す。
ブレーキ側のホイールのネジ(人さし指の位置)を外し,ホイールを合わせている8箇所(中指の位置)のネジも取外す。
するとホイールが2つに分かれ内部より内装変速機(シマノインター3)が顔を出す。
キットによっては、インター4やインター7にもできるらしい。
ただしその場合、モーターにトルクが無いと変速機すべてを使いきることは出来ない。
スポーク穴にはタップが切られておりホイールのネジでフリーハブを固定している。
スポーク穴とホイールのネジ穴はぴったり!
まさに芸術品の粋である。
タイヤ、チューブをはめる。
ホイールはねじをはずして組み込んでくださいとのこと。
リム幅が狭い為組み込むのはかなり大変です。
が、スクーターのホイールを自分で組換えられる人ならタイヤレバー2本有ればホイールをばらさずに組めます。
スクーター用チューブを入れる際は、バルブ穴をφ11に拡大した方がよいです。というのはバルブ根元のゴム径がφ10なので、バルブ全体がホイールから出ないから。
ネジ緩み防止のため、ネジロック剤を塗っておくと良い。
逆の手順で組上げる。
ねじの締めつけは、全体に軽く締め付けてねじが入れ終わったら全部を均等に締め付ける。
対角線上に締めるとよい。
ロック剤は永久接着タイプではないほうがよい。
ホイールにディスクを取り付ける。
ネジロック剤が多めについているためしっかりと締め込むこと。
締め込みが甘いとブレーキキャリパーサポートと干渉するので注意!
ギヤ側にプーリーを取り付ける。
空気を入れておしまい。 2.車体への取り付け
プーリー側にベルトをはめ、フレームに納める。
ブレーキ側はシマノの変速機に付属するワッシャーを2枚ディスクキャリパーサポートとホイールの間に入れる。
純正のナットで仮止めする。
<<注意!>>
ディスクブレーキ側のホイールカラーとスイングアームとの隙間が5mmほど開いてしまった。
これをナットで締め込むとスイングアームが歪んでしまうため、キャリパーとディスクプレートの平行が出ない。
キャリパーのアジャスターの調整域を超えてしまっていた。
プーリー側は、チェーン引きを入れ変速機のベルクランクを取り付ける。組付け順はホイール、カラー、チェーン引き、スイングアーム、ベルクランクの順で取付け、シマノ付属の薄いナットで仮止めする。
その後、チェーン引きで調整をしてベルトを張る。
<<注意!>>
純正と同じ組み方をするとホイールのギア固定ボルトとチェーン引きストッパーが干渉する。
(仮組では干渉しないが増し締すると干渉する)
またベルクランク裏面の滑り止め用突起が邪魔をして増し締してもシャフトがナットから出ない。
仮止めしている両側のナットを締め付ける。
ベルクランク側はシャフトの飛び出している部分とナットの側面の面位置が重なるようにシマノの付属のワッシャで調整する。
今回はワッシャを使わなくても面位置が調整できた。
調整が終わり締め付け終わったら白いプラスチックの部品をベルクランク側のナットにはめる。
次にシマノ付属ではない別の袋に入っている長いプッシュロットを入れる。
シフターとベルクランクをシフトワイヤーで連結する。
シフターを2速にセットする。
プッシュロットの赤い線が白いプラスチックのところに隠れるか隠れない程度が2速になる様セッティングする。
プッシュロッドの赤い線がプラスチックのところに来るようにベルクランク側かシフター側のアジャストボルトを調整する。
ブレーキキャリパーをサポートに取付け調整する。
左の写真はキャリパー取付上部を前方より撮影したもの。キャリパーサポート本体と3mmスペーサーの間に、ボルトに付いていたワッシャーを挟んでクリアランスを調整した。
同じくキャリパーサポート取付部の下側。
後方から撮影したもの。