コマ地図とは、交差点の形状を簡略化して図にしたものです。
みなさんも道を説明するとき「角にタバコ屋さんのある十字路を曲がって...」
などと説明する場合があると思うのですが、それを図にしたものと考えてください。
簡略化ということで、目標物は目に付きやすいものを表示し、他は省略される
場合があります。したがって看板や道路標識などは実際の形状、大きさとは
違っています。まぎらわしいものもあるので、十分確認して下さい。
△から進入して▲のほうに抜けていく進行方向指示と、目につきやすい
目標物だけを記号化して描いています。
例えば左のような
コマ地図の場合、
「信号付き十字路
右折」
を意味します。
このコマ地図は、
「複合交差点を
左斜め下
(8時の方向)
に曲がる」
ことを示しています。
以下にコマ地図で使われる記号凡例を紹介します。
コース上のすべての交差点をコマ地図表記すると、その数は膨大なものに
なってしまいます。そこで“道なり”という原則が適用されます。
以下に道なり走行の原則に関して、いくつか具体的な項目をあげておきます。
コマ地図にない交差点に出た際は省略したものとして、道なり走行をして下さい。
この原則を間違えると、ミスコースの原因になります。
1)基本的に直進
2)センターライン(グリーンベルトなど)の続いている方へ
3)道幅の同じほうへ
4)路面状況の同じほうへ(舗装から舗装、ダートからダート)
5)交差点で角度の緩い方へ
6)同じ勾配の方へ(上りから上りへ、下りから下りへ)
7)3叉路(Y字路)の場合は一時停止線(標識)のない方へ
要するに、今まで走ってきた道と同じ状況を示す方へ進めばいいのです。
ただし、原則に従えば道なりでも、わかりにくいポイントはコマ地図で示してあります。
最も怖いのは「ミスコース」です。
そのミスコースを防ぐには、といっても100%防げる方法はありませんが、
ここではその可能性をいかに低くするかを紹介します。
ラリーでは、コマ地図に区間距離が記載されていることが多く、
これを目安に走ることで、かなりミスコースを防げます。
ミスコースには3つのパターンがあります。
1)コマ地図地点を通り過ぎてしまう。1)は、コマ地図とコマ地図の間隔が短く、次のコマ地図はなんだったか…と
2)コマ地図地点以外を、曲がってしまう。
3)道なり判断を間違える。
地図を見直しているうちに通り過ぎてしまう場合が多い。
この場合は、ラリーで走る時間は成績に関係無いのだから、コマ地図地点で曲がったら、
一度車両を止めて、次の地図を確認すればよいです。
これは2)も同様で、コマ地図地点で車両を止め、すべての目標物を確認するだけの余裕があれば大丈夫です。
3)のケースは少々面倒。道なりの判断で迷ったときはその20〜30m手前に
止まって考えてみましょう。少し手前から交差点を眺めてみるのがポイント。
つまりミスコースを防ぐには、焦らず、止まって考え、確認することです。
ミスコースに気付いたら、安全な場所を見つけて、距離を確認できる地点まで
戻ってください。そのさい、急ブレーキや無理なUターンは厳禁です。
戻った地点でトリップメーターを0にして、距離を測り直してください。
オドメーターしかない車両は、Uターン地点と戻った地点の距離をメモしておき
あとでミスコース分を計算しましょう。
そんなときのために各コマ地図地点でも距離をメモしておくと便利です。
それでは、HP上でコマ地図の練習をしてみましょう。
スタート地点は地図左側にある駅前です。
ゴールはその右下にある駐車場です。
コマ地図は今回、右下から上へと読みます。
コマ図の右上にある水色の四角の数字の順に読んで下さい。
うまくゴールまで走ることができましたか?
(正解は地図をクリックすると見れます)