私はコーヒーが大好きで頻繁に飲んでいますが、コーヒーに含まれるカフェインが劇薬であることを御存知の方も多いと思います。そうするとコーヒーあんまり飲むと危険なのか?と思ってしまいますが、どんなものでしょう。 まず「劇薬」といわれてもピンときませんね。何やら危険な香りはしますが、具体的にどんな定義がされているのか辞書で調べてみました。 げきやく[劇薬] 作用が激しく、使い方を誤ると生命にかかわる非常に危険な薬品。 ・・・・コーヒー飲む気が少し失せました。 まあ実際は驚くほどではありません。だって例えば塩なんか劇薬どころか体の必需品ですが、三食おやつに塩ばっか食べてたらすぐ死んじゃいます。要は致死量がどれくらいかって事ですね。 カフェインは強心剤・頭痛薬・中枢神経亢進剤などとしての目的で、1回につき0.2mg程度の量で投与される事があります。劇薬ですから副作用がある程度大きいわけですが、投与量1g程度から嘔吐・動悸に始まり、致死量とされる10gに近くなってくると不随意運動(痙攣のように意図しない体の動き)や不整脈、瞳孔拡大などが現れてくるそうです。 さてこの致死量「10g」、コーヒーを始めとする我々が飲む飲料ではどの位の量に当たるのでしょうか。含有量から調べてみると、以下のようになりました。 なおこの致死量は30分以内の投与を前提に計算されているので、以下に示された量を30分で(吐かずに)飲み干すと死ぬんだな、と思って下さい。 ※カッコ内は1単位あたりの含有量。
・・・皆さんご安心ください!どれも絶望的に無理そうな量です(笑) 副作用が出るとされている1gを達成するのにもコーヒー10杯一気飲みです。まあ確かにコーヒー飲みすぎて死んだなんて話は聞いたことがありませんが、ちょっとは安心できましたか? ところで飲みすぎで死ぬ心配はほぼゼロとなったコーヒーですが、 カフェイン依存症 というものが存在することが知られています。前述のとおりカフェインには中枢神経亢進等の効果があり、カフェインを含有する飲料の摂取でも少なからずそれが現れます。したがって常時多量の摂取を続けた場合、この摂取を断つとヤク切れとでもいえる状態になって、頭痛などの症状が出る場合があるそうです。 私の周りだとコーラ依存症が何人かいそうな気がしますが(笑) 参考文献 序説珈琲学(友田五郎著、光琳) |