ひさしぶりの第3回は名機PC-9801から。
18禁系が跳梁跋扈していた中、
密かにコアなマイナーゲームも数多く発売されていたのです。
そのひとつがこれ、「GUY」。
DOAという非常にマイナーな(失礼)ソフトハウスの作品です。
他にこのメーカーのゲームを一つも知らないのですが、
「最初で最後」だったのでしょうか?
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俺がGUY。ルンペンじゃないよ。 |
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ディノジーン赤い羽根募金。なんか逃げられてます。 |
舞台は1990年代後半の日本。
プレイヤーが操るのは悪の組織ディノジーンの総帥。
高度に発達した遺伝子工学から生まれた
恐竜人間BECT(Bio-Ecologic-Things)を武器に、
世界征服を目指します。
・・が、とりあえずは日本の征服までがゲームの目標です。
なんか庶民的な組織ですね。
ところが実験中に逃げ出した一体のBECTが反撃を開始。
アジト建設や組織員確保(誘拐)の折にふれ、
先々に回って妨害に現れます。
・・・そう、GUYです! |
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アジト建設の資金調達は、
誘拐して集めた組織員を使って行います。
街角募金(笑)・売血・重労働の3種類があり、
きついものほどハイリスク&ハイリターンとなります。
まあ人が減ったらまた誘拐すればいいんですけどね。
それらの行動を起こしていると頻繁にGUYが現れます。
ここでようやくBECTの出番が!
鍛えた能力を駆使してGUYを撃退しましょう。 |
来やがった!つうかカッコ悪い! |
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能力はいいから、見た目を強化できないかなあ |
BECTは10種類の素体から1つを選んで生成し、
薬品を使って能力を上げておきます。
でもいくら能力が上がっても見た目は元のまま。
10種類というと結構選びがいがありそうですが
全部見た目がアウツな上に能力的にも大差ないので、
結局はどれで妥協するかというオチになります。
基本的に余ったお金はすべてBECT強化に回します。
複数のBECTを保存して使うこともできますが、
1体に全額ぶち込んで育成すれば問題ありません。 |
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GUYとの戦闘では専用画面に切り替わりますが、
内容的にはただの殴り合いです。
GUYを足止めできる能力を持ったBECTがやや有利か。
見事打ち勝つ事が出来るとGUYは逃走しますが、
後にパワーアップして再び現れます。
どう頑張ってもGUYの出現は止められないので、
戦闘と回復・強化を主軸サイクルとして考えて
余り金でアジト建設というのも良いでしょう。 |
一応それっぽい画面?アニメとか当然ナシです。 |
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色仕掛けに出る秘書オルガノ。 |
アジト建設以外に、各地を回って情報を得ることも
世界征服のためには大変重要です。
総帥(プレイヤー)は2人の美人秘書を従えていますが、
彼女達が体を張って情報獲得に動いてくれるという
嬉しい展開も用意されています。しかも2人分!
CGはあんまり嬉しくないけど。
一応脱ぎシーンもあります。一応ね。 |
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最終的にディノジーン総帥は、
自らを最高のBECT・ヴァルナボーンへと改造して
GUYに立ち向かいます。
ここまで手下のBECTに倒されるたびに復活を繰り返し、
再三のパワーアップを遂げたGUY。
最高性能を自負する総帥にとっても、
その能力はもはや楽観できないレベルになっています。
果たしてディノジーンの栄華を誇るときは来るのか? |
貴重な画像?ラストバトル。 |
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ここまで色々書いてきてなんですが、正直ゲームシステムはかなりお粗末です。
ただ、この時代に悪役を主人公にしたゲームというのは大変珍しかったはずです。
それに対する正義の味方(敵)が1人というのもまた特殊な事例でしょう。
その革新的なアイデアだけでも十分評価して良いのではないでしょうか?
ところでこのゲーム、実は特別付録がついていました。
豪華写真集(絵ハガキ)・GUYステッカー・プロモーションビデオ
・・の豪華3点セットです!
特にビデオの気合の入り様は凄く、僅か5分ながら実写のGUYと怪人達の戦いが克明に記録されています。
機会があればMPEG形式にてアップしたいと思っていたのですが、パッケージごと失くしてしまいました。
ヤフオクで\1000程度だから、買いなおそうかなあ。 |